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『国家』(こっか、、ポリテイア、)は、古代ギリシアの哲学者プラトンの中期対話篇であり、主著の1つ。副題は「正義〔ギリシア語の「ディカイオシュネー」(、dikaiosyne)の訳。〕について」。『国家篇』とも。 なお、ギリシア語原典は長らくジョン・バーネットの校本がOxfordから出版されていたが、現在ではS. R. Slingsが校訂した校本が出版されている。 ==概要== 『国家』は全10巻で構成され、プラトン中期の作品と考えられている。その内容は、ソクラテスがアテナイにおけるケパロスの家で行った議論を記録する対話篇の形式で、元々はプラトンの創立した哲学と数学のための学院、アカデメイアの講義の傍ら、学生がこれを読んで勉学の一助とするために執筆されたものと伝えられる。ただしプラトンが執筆した講義ノートの類は残っておらず、それが実際にはどういうものであったのかは不明である。彼の弟子アリストテレスの場合は講義ノートのみが現存し、彼も学生向けに戯曲の形の読み物を書いたというが、それは散逸した事で今日に伝承されていない。 本書は他の対話篇と較べ際立って長く、「魂に思慮し、善く生きる」というソクラテスの思想を、プラトン中期思想に特徴的なイデアを中核に、古代ギリシアにおいて支配的な考えであった小宇宙即ち人間と、大宇宙即ち国家との対比を用い、個人だけでなく国家体制そのものにまで貫徹させようという壮大かつ創造性豊かな哲学大系が提示される。そのため、プラトンの政治哲学、神学、存在論、認識論を代表する著作とされ、古代西洋哲学史において最も論議される作品と位置づけできる。ゆえに本書で展開されている理想国家の発想は共産主義や後世のユートピア文学にも多大な影響を与えた。 具体的な内容については、ケパロス()によって提示された正義が何なのかという問題から始まる。ソクラテスはまずによって主張された、強者の利益としての正義という説を論駁した。しかしやアデイマントスが正義の存在を否定する立場を代理に主張することでソクラテスに対して正義に対する見解を示すように求めたために、ソクラテスは個人の延長として国家を観察することで応答しようとする。国家を観察するためにソクラテスは理論的に理想国家を構築しており、その仕組みを明らかにした。そして理想国家を実現する条件としてソクラテスは独自のイデア論に基づいて哲人王の必要を主張する。この哲人王にとって不可欠なものとして教育の理念が論じられており、正義が人間を幸福にするものと考える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国家 (対話篇)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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